何が、あったと言うのですか…?[誰に問うでもなく零れた言葉。部屋へと向ける足は止めることなく、扉の外に居るハーヴェイには、失礼、と言って中に入ろうとする。一歩踏み入れたところで、ようやくピタリと足が止まった]旦那様……!![グレン>>71の腕に抱かれた、変わり果てた姿の主を見て、細い瞳が見開かれる。主を呼んだ口の開きのまま、しばし呆然として。ゆっくりと口を閉じて息を飲むと、その傍へと近付いた]