―エーリッヒの部屋―う、ぁ…あっ…いっ、たぁ……!や、ぁ…![眠りについたあと。突如、感じたことない痛みに襲われて。それが自分の片割れである蒼花が、失われたものだとは分からず。布団や毛布をぎゅぅ、と握って痛みをまぎらわせようと。その痛みが過ぎ去ると、意識は再び眠りへと落ちて。目覚めはクロエの叫びによって施され。着替えて外へと向かって。少女の痣は背の全面に拡がり、色は緋色へと変化していた。]クロエ、お姉ちゃん?[そ、とその背に声をかけた。**]