―黒珊瑚亭―シスターが人狼であっても、ロミがそれを庇うのは、あれほど慕っているから…理解できる。僕だって…きっと、そうしただろう、と思う、よ……。[苦し気な瞳で、シスターとロミを見遣って、ポケットの中の、解剖用のナイフ>>3:95の存在を想う。何度となく人体や獣の臓腑を切り刻んだ、自分の身体で痛みを確認した、馴染の刃先を]