[紡がれるのは、蒼い空へ、再会の祈りと誓いを託す歌。生きる地を遠く隔て、今はその消息も知れぬ実の親が残したもの──だけれど]……約束したあの場所へと必ず帰るから……か。俺に、それが。難しいような気がするよ……ほんとに。[ぽつり、と漏れた呟きに、茶猫が咎めるような声を上げる。言葉として介さずとも、雰囲気で察するものがあるのだろうか、と。そんな事を考えながら、ぽふり、とその頭を撫でてやった]