[陣取った部屋の掃除に幾許かの時間をかける。
いつしか硬く絞った布で擦る度、キュキュ、と小気味よい音が床から響くようになった。
先程まで埃の溜まっていた事等、ぱっと見には解らないだろう。
そこで漸く満足して掃除を切り上げ、汚れた水を捨てるため厨房へと戻る]
おや。
[先程とは、面子が入れ替わっている。
フィグネリアとは先程入れ違ったわけだが、タチアナとヴィクトールではなく、其処に居るのはイヴァンで]
――…今、作っているものは自分用か?
[問い掛けはフィグネリアとイヴァンの両方に。
必要か問われれば、欲しいと答えもするだろう]