─ 露天風呂 ─
[パシャパシャと、乳白色が広がる湯船でいくつかの飛沫を飛ばす]
小さい頃は母さん達と一緒に来たよなー。
………あっ、さっき一緒に入ろうって連行すれば良かった。
[ふと思いついたことを口にして、ち、と短く舌打ちした。
尤も、撫でるのですら避けようとするのだから、連行はもっと難しいのだろうが]
……あれ?
さっきより色濃くなってる…?
[湯面に浮かぶそれなりの大きさの山の上。
拭っても取れなかった黄色は先程よりも色味を濃くしていて。
円形を示す形がはっきりとしてきたように思う]