光あるところには、影。
[ふわりと手を振れば一つは向かってくる光槍へ。
力を吸い散らす能力は、槍と相打ち消えようか]
あらっ。
[更に手を振った先、ウェンデルの位置がずれている。高さ的な意味で。円を描くように手をしならせて影を飛ばしながら、投げつけられた針を回避しようと身体を捻る。
影は当たれば気力を削ぎ、集中力を散らそうか]
そしてもう一つ!
[向き直ったところで今度はゼルギウス自身に手を向ける。
再び呼ばれた影は揃えられた指の先ではなく。
ずっとゼルギウスに近い位置に現れて、ふわり飛んでゆく]