― PC室 ―
――……みんな、おそい、ね……
[マリーも黙っていたか、しゃべっていたとしたら、口を閉じたそのときに、ぽつり、と呟く。
配電室からそんなに遠くない。電気が復活する様子もない。
調理室へと向かった人たちもまだ戻ってはこなくて――
不安そうに一之瀬とマリーを見やり]
……(どうしよう、動くのも恐いけど、ここで待ってるのも恐い。高峰先輩……)
[いつもLiGにログインして遊んでたときにはこんな恐怖は感じない。
狼が怪しいとは思っても、所詮はゲーム。命がかかってるわけじゃなかった。
でも――今は、わからない。
リアルな人狼ゲームが、どこまでリアルなのか。
二日目のメッセージがでて、人狼がはじまったのは、未だに半信半疑だけど、それでも――事がおこった、となぜか確信に近いものがあって]