[ざわめきたつ人々に話を聞けば、理由は容易に知れる。旅の香水売りが、被疑者として連行されたのだと言うこと。思い出すのは、カヤの見せた瓶。それの作り手であったと、エリザベートは知りはしない][安堵を覚えたのは、知人ではなかったから。同時に、その事に気づけば微妙な表情にもなった。すぐさま、振り払ったつもりではあったけど]