─ 2階・廊下 ─[宥めようと背を撫でる手>>76は優しかったが、身体が強張るのがなかなか治まらない。敵、の言葉にほんの少し息を飲んだ]……『力』?[見上げた瞳にはヒューバートの笑みが映る。声の通りに疑問の色がヘンリエッタの表情に浮かんでいた。ヒューバートの片手が動くのには、抱き締めていた腕を緩めて少し身体を離し、叩かれたポーチへと視線が移る]