─ 前日/ライヒアルトの部屋 ─
[広間の掃除やら何やらの間は黙々と作業をして、ほとんど口を開くことはなく。
一段落後に盛大に滑ったナターリエ>>59を見た時は、さすがに、あー、という顔をして安否を問うたりもしたが。
ともあれ、終わった後に一人、向かったのは先に訪れるを告げておいたライヒアルトの部屋。
扉をノックして入室の是非を請うた後、了解が返れば中へと踏み込み]
……ライヒさん……あのさ。
なんで?
[最初に向けたのは、唐突な問いかけ。
修道士をじ、と見つめる翠には、仄かに異なる色──紅の影が覗く]
彼女が『違う』のは、知ってたんだろ?
あっちが、『そう』なのも。
なのに、なんで、ああいう言い方した……わけ?