[穴の近くの茂みに隠しておいた対人狼秘密兵器と名づけたバケツの中身を、穴の上からざばーっとぶっかけた。中身は海のしょっぱい水、げじげじ、ありんこ芋むし、死んだ真っ白な珊瑚……などなど。穴の中が人狼じゃなかったら、なんて気にも留めてない。なので人違いならぬ人狼違いに気づくと、謝るよりがっかりした声が落ちた。]…うえ、何だよロミか!なんでお前が穴の中にいるんだよ![言い方はとっても理不尽だった。]