[そんな態度の切り替えが、周囲にどんな印象を与えるか。
そこまで考える余裕は、ない。
普段の在り様を失って、判断を鈍らせる方が今は怖かった。
そんな思考が、意識を圧迫し得る事には気づく由もなく]
……幻燈歌?
その歌い方は、初めて聴いたな……。
[少年の紡ぐ幻燈歌は、自身の知るそれとは違うもの。
思わずもらした疑問の声に返るのは、泣きそうな微笑み。>>77]
……ここはもういいから、休んでおくといい。
団長殿は、私と神父殿で地下までお連れする。
[それにどんな言葉をかけるかしばし考え、結局向けたのは当たり障りのないもの。
道具の後片付けやらは他に任せ、包まれた亡骸を抱えて向かうは地下。**]