― 黒珊瑚亭 ―私はありがたいけど。[ご主人に怒られる>>74ユーディットに笑う]そう。10年も離れていると忘れられたかな。大きくなったんだね、ユーディット。[一方的に知っている間柄だったかもしれない。火事が起きて母が死んだのも、嵐で父が戻ってこなかったのも、ユーディットが物心つく前の話のはずだ]食堂の仕事もあるのに、部屋までありがとう。[1号室に案内されて>>75ポケットから飴の包みを2つ取り出す]どうぞ。幾つも持ち歩いているから。