どちらさま?
[胡散臭そうなのと眠たいのとが混ざった、非常に微妙な顔で>>5長い台詞は右耳から左耳へするっと抜けていきかけたが、書物と、拝見、の単語はかろうじて引っかかったようで、突然ぱっと明るい顔を向けた。]
なんだー、そういう事なら、表から来るといいですよ。
ここの旦那様は、その様な方も歓迎する方ですから。
[問い返しにはうんうんと、二度ほど頷きいい笑顔。]
ささ、どうぞー。
[気軽に表へと促したその足で、自分は屋敷の中を横切り表へ向かう。
ぱたぱたと足音を立てる仕草からは、メイド業に慣れていないか、向いていないかがうかがえる。]