[呼びかけるマテウスの声>>78は届いていた。届いていたのにいかなければと思い、足を止められなかった。音にならぬくちびるの動き>>79に視線を一度そちらにむける。そうして指し示された先に目を遣り] ――…、ん。 さがしていたの。[ぽつ、と呟き、壇上のエーリッヒの傍へゆく。]