人狼物語 ─幻夢─

50 赤き花揺る崖の上で


墓守 ユージーン

―二階・客室―

[空いた部屋に遺体を置いた。
シーツには既に血が染み込んでいた]

貴女は何者だったのですか。

[変化は力に呑まれた所以か、それとも人狼に成り代わられたか。
死した少女が何と答えるのか、墓守が知る由はない。
言葉は独り言となる]

少しばかり、早まったかも知れませんね。

[可能性を潰したことへの悔いはあっても、罪悪感は無い。
踊り子の言った通り、自らの務めに従っただけのこと。
ただこめかみに少し手を触れてから、主の時と同じように深く一礼をして、部屋を出る]

(84) 2009/12/06(Sun) 20:19:45

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