<PL追記>
実年齢は1000才以上ではあるが、自ら言うことはなさそうだ。
主に闇緑の森から出ないのだが、自分の裡で育ったことのある種、もしくはその子孫のある所には移動可能。
150年以上前は今よりもう少し動いていたかもしれない。
額に3枚、桜の花弁のようなアザ――花(はな)
背のうちに潜む柔らかいもの――蔦(つた)
右腕のうちに巣食った、棒のように固いもの――茎(ケイ)
左の手より生み出されるもの――果(カ)
この四つが今はいる。
右の手は触れられるのを嫌がり、逃げるだろう。
もしも触れられた場合、まるでからからに乾いた土のような、壊れそうな感覚を覚えるだろう。