─食堂「白雪亭」─
うん、気をつけてね。
[うろたえながらも、ウェンの言葉には嘘がなかったから素直に頷いて。
ゼルとの会話を聞いていた兄が頭を抱えるのを見れば、溜息をつきながらそちらを見た]
レナが逃げないようにちゃんと手当てしてねってゼルにお願いしてるだよ?
[たとえ傷薬があったとしても、手当てを積極的に受けたがらない兄の言い訳には、聞く耳も持たない様子で。
だが、ベッティが料理を運んできてくれたのをみれば顔をほころばせた]
ありがと、ベッティ。
相変わらず美味しそうだね、いただきます。
[席につくと手をあわせ、ユーディやレナと共に食べようとしたところにベッティがレナーテへ伝言を伝えているのを聞き。
それに口を挟もうとしたところで、言伝てた本人が入ってきたのに気付いた。]
ミハエル、さっきぶりだね。