― 洞窟奥地・苔の広場 ―
転寝かよ…余計性質悪ィなお前。
[やれやれ、と言わんばかりに息を吐いて]
成程、お前も仕事は仕事だったんだな。
…何だよ、鎮めなきゃならん事でもあったん?
[に、と楽しげに笑むのは大体理由の予測がついているから。
彼の姉がわざわざ大声を張り上げるのは以前耳にした事もある]
…二人して妙なところで頑丈だから性質悪ィんだよなあ。
つか、一体何冊抱えてんだよ。終わんのどれくらいになりそ?
[首を傾げつ、ついでに仕事状況を確認して]
[けれど、視線を落とし、目を見開き、固まるまでを認めれば
一体何事だとこちらも瞬いてその場所へと視線を落とす]
…なんだぁ?珍しいな、お前が色を乗せてるとか。