[思索に耽る間に厨房に来ていて、茶器の準備をしているゲルダに気付いてどきりとした。己の呟きは聞かれていただろうか。後ろめたくて彼女の顔を真っ直ぐに見る事が出来ない。けれど、見なければいけなかった。]…ねぇ、ゲルダ。月のいとし子がこの中に本当にいるのなら。貴女は誰がそうだと思う?[厨房で茶器の準備をしている彼女にそんな質問を投げ掛けた。**]