[窓から身を乗り出して固まっていた時間は、さほど長くはなかった。
我に返ったのはこちらに気づいたクレメンスの呼びかけか、或いは他の誰かの反応のためか。
ともあれ、我に返ると窓を閉めて部屋に引っ込み、黒の外套を羽織ると慌しく駆け出していく]
─ →集会場 外 ─
……望む、望まざるに関わらず。
状況は……伝承をなぞれ、という事……でしょうか。
[間近で団長の亡骸を見て、小さく呟く。
落ち着き払った態度は、逆に異常とも見えるかも知れないが、自覚はなく]
……自衛団に、報せてきます。
[静かな口調でこう言って、村へと続く道へ足を向けた]