[大通りでの出来事の後、道中の会話は、あまり覚えていない。ただ、何があったとしたって日々の暮らしを捨てることは出来ず、食材の買出しを済ませて、レナーテとも別れ、帰途に着いた][作る料理は、いつもより一人分多い。出来上がった食事を容器に入れて布で包むと、出かけてくると言い残して夕闇に包まれる街を行く。思うのは、一人、家に残されたであろう少女の事。自衛団長の家へと赴き、戸を叩く][返答を待つまでの間、皆との会話が胸中を過ぎり、*心に深く沈んだ*]