―二階・客室―[空いた部屋に遺体を置いた。シーツには既に血が染み込んでいた]貴女は何者だったのですか。[変化は力に呑まれた所以か、それとも人狼に成り代わられたか。死した少女が何と答えるのか、墓守が知る由はない。言葉は独り言となる]少しばかり、早まったかも知れませんね。[可能性を潰したことへの悔いはあっても、罪悪感は無い。踊り子の言った通り、自らの務めに従っただけのこと。ただこめかみに少し手を触れてから、主の時と同じように深く一礼をして、部屋を出る]