――![その場に倒れている人に、大きく瞳を見開いた] ゼル、せんせ……?[幼いときから医者としてみてもらっていた。 父親が表にはださないものの、どこか旅人と同じ扱いをしていることは知っていたけれど。 物心ついたときからお薬をもらいにいくのはゼルギウスのところで。 昨日だって、ゲルダのことやナターリエの傷の手当てなどを、していたはずで。 それが、どうして]