人狼物語 ─幻夢─

72 天より落つる月の囁き


修道士 ライヒアルト

─ 翌日/個室I ─

[歌紡いだ後に沈んだのは、眠りの淵。
眠る前の歌の影響か、泡沫過ぎったのは子供の頃の夢。

来たばかりで馴染めなかった頃は、伸ばされた手を悉く傷つけるハリネズミ。
それでも、様々な出来事を経て少しずつ周囲と打ち解けて。
けれど、どうしても埋まらない隙間があって。
そこを仮初、埋めるのはピアノに触れる時間。
最初は、ひとりだけの時間だったそれを、他者と共有するようになったのは、いつからだったか──]

……ん……。

[こんな時でも、身についた起床時間はいつもと同じ目覚めを呼び込む。
起き上がり、ふる、と頭を振って眠気を払う。
相変わらず空気は澄んで、そして]

……静か……だな。

[静かだった]

(85) 2012/01/18(Wed) 20:41:18

SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
人狼物語 幻夢(和名&ver.Schwarzes) by azuma
幻夢学園 by seileitoh/日向星花
人狼審問画像 by kiku2rou
黒い森 by 坂無炳吾
トロイカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 by きりのれいん
人狼物語 星影 by kayu
バナー画像 by Silverry moon light