― 回想 リフレッシュルーム with 気の立っている船員 ―
[そこは、比較的下層階級出身者が多い一群。
この船で働くことへの忠義心や所属心、義理も薄い。
こんな自体に急に巻き込まれ、しかもいきなり武器を配布されて対処しろなどと言われて、自分と同じくかっかと来ているスタッフも多かった]
…………うげぇ
[ジョエルの噂は誰から聞いただろう。
あいつはロボットだって。
――それも、人間をつくるための、死人を模したものだって。
背を向けて、小さくつぶやいた]
[避けたつもりで、でも、意識は彼の方に向いていて。
だから、彼のその台詞もはっきり聞こえた。
近くにいるスタッフたちと一緒に]
なにが退治よっ、ゾンビの癖して……!
[押し殺した自分のつぶやきは、近くから起こった同様のつぶやきに同調して響く]