― →外 ―[一度正面玄関に向かい、開けようとして挫折した。風向きが悪かったのか、雪が押さえているようだった。次に足を向けたのは勝手口で、これは思ったよりも素直に開いた]あれ?もう誰か外に出たのかな?[そこにあるのは新しい足跡。誰のものかと思いながら新雪を踏んで外に出る]っと、思ったより深いな……[一度踏み込んだ足を引き抜いて進むのに苦戦する程度の深さに慎重に歩みを進めて……]……っと、と、と……!『どしゃ』[バランスを崩して雪に埋もれた]