なんだよ、これ……。[その白が何か、何がおきているか。こちらの理解は、先ほどとは打って変わって酷く遅れた。認めたくない──という思いが、先に立った可能性は否めない]雪……雪崩か?ちっ……なんだって、こんな時に……![堆く積み上がり、道を閉ざす白の壁に苛立ちを込めて吐き捨てつつ。しかし、意識のどこかは冷静にこの状況を──閉ざされた『場』の形成を、それと知らぬままに認識していた。**]