[どうして、とは思わない。花だと言ったからか、或いは宣言のなくとも、月のいとし子に分かる‘何か’があるのか。詩の内容がこの騒動を指しているとすれば彼が‘そう’であると知られたから殺されたのだろう。] …っ、けほ、 [激情のままの慟哭。声の調整をする事は出来ず、声が枯れて初めて叫ぶのを止める。軽く咳き込みながら、涙でぐしゃぐしゃになっていた顔を袖で拭って。]