司は憑魔を喰らい清める。神楽さんが還してくれてよかった。[微かな呟きを耳にして、溜息のように呟いた。神楽の舞は視界の端に見ただけだが、百華に向けた声は聞こえていたし、気配の変化はもっと肌に近いところで感じていたからそれは分かっていた。史人の隣に一緒になって座り込み]そろそろ行こう。休める場所ないなら、私の部屋使っていいから。史兄さんもちゃんと休んだ方がいいよ。[落ち着きを取り戻すまで待つとそう提案した。緊急避難だよと続けるが、史人の返事はどうだっただろう]