[天鵞絨を僅かに細め、周囲を見回す。
捉えたのは、こちらを見るミハエルの姿。>>48
その装いに首を傾いだのは一瞬。
朱花が帯びる微かな熱に、感覚が『何か』を理解する。
けれど、その場で何かいう事はなく。
その視線が逸らされると襟元を正そうとして]
……ゼル?
[やって来たゼルギウス>>62の表情のなさに、僅かに眉を寄せる]
手伝ってくれるのはありがたい、が。
……無理は、するな。
[ぽつり、もらした言葉に足元の茶猫が低く鳴いたのは已む無しか。
ともあれ、埋葬のために動き出し、それが済むと修道士としての祈りを捧げ。
中に戻ると用意されていたタオル>>54を受け取りはしたものの。
少なくない返り血を浴びた状態では周囲も落ち着くまい、と湯を使う事にした]