─ 翌日/宿屋 二階 ─
……そうですか、『信用していない』と。
では、ゲルダが嘘をついているのだとしたら、本当の占い師はどこに居るのでしょうね。
[『一人差し出すなら』と言う部分については疑問は抱かないため、そのままに。
オトフリート>>83から聞き得、イレーネ>>84からも同意を得た答えに、そう言葉を紡いだ]
伝承の通りなら、生者から見定める者が居るはずなのでしょう?
未だ隠れているとでも言うのでしょうか。
偽者が出たと言うのに、悠長なことですよね。
それに、アーベルを殺すことでそれを証明する手段はあったのでしょうか。
[死者を見定める者の存在は話から知り得ていても、それが誰なのかは知らない。
故にその疑問が口を突いて出た]