― 林檎の樹の傍 ―[悲しげな表情を浮かべて>>82。けれど、それから放たれたのははっきりとした言葉>>83だった][口調の変化には一瞬寂しげに表情を揺らしたけれど、瞬きのように一度閉ざし開く間に瞳からその色は掻き消える]冗談のつもりはないからね。……こんな悪趣味な冗談を君に言いたくはないよ。私はこの『力』を信じている。視た者すべてが人だと言うのなら、視ていない者に人狼がいると判断する。誰に信じすぎていると言われようと。自分が信じるものを信じずに、何を信じろと言うんだい?