[憤りのまま、言葉を続けて。
初めて村の逸話を聞いた時のことを思い出す。
内容は覚えなくても良いではなく、覚えていたくないと思った理由は]
一人で考えて、これで良いと決め付ける。
確かに、当事者はそれで良いだろう。
だが、本当にそれが良いかどうかは、他人に聞いてみて初めて解ることだ。
[『魔』も、『祈り子』も。
目の前にいる、青年も]
傷つけたくない者がいるのなら、何故頼らん。
手前勝手に一人で抱え込むこと自体傷つけることだとも解らんくせに、傷つけたくないなど言うべきではない。
[正論過ぎるといわれても、知ったことかと、言い切った]