[管理人の老婦人はどこにいるかと探す歩みがふと止まる]
……外に出られていたか。
[手に籠を持ち、向かう先はハーブ園か。
しばしの思案の後、こちらも庭へと足を向けた]
─ 庭園・ハーブ園 ─
……少々、よろしいか?
[呼びかけに振り返った老婦人に、部屋を一つ借りたい旨を伝える。
滞在が長期になる可能性は自衛団長からも伝えられていたそうで、好きな部屋を使って構わない、との返答が寄越された]
ありがとうございます。
……ところで、今回の呼び出しについては……ああ、やはり、何も。
[自衛団長から何か聞いていないか、という問いは最後まで口にはできず、その前にやんわりと遮られた]