─大祭会場・屋台付近─……相変わらず、元気というかなんと言うか。[リディとベッティ、黒江の様子に思わずぽつり、と呟いて]まあ、大丈夫そうだし、ぼくらは行こうか。[半ば強引に話をまとめ、玉座へ向かう人の流れに沿って歩き出そうとした矢先]『あー、いたいた、極光の地のひとっ!』[唐突に、上から降ってきたのは甲高い声。なんとなくいやーな予感を覚えて見上げたなら、目に入ったのは伝令の印である若葉色のスカーフを巻いたスプライト]