[先ほどの、彼らの会話を思い出す]
[人数が一致していて。編成が組まれていて。
そうして、一気に奇妙なことが始まった]
ヒント……
ないって?
充分なんじゃ、ないの……?
[おびえがにじむ声。
ばっと、そのパソコンから離れて、部屋の中を見回した。
ヘイハチはまだこの教室にいただろうか。
もう去っていったのなら、青ざめた顔で学長室のほうを見て。
もしまだいたのなら、息を呑んで彼を見上げて]
[―― そうして、バタバタとpcルームから逃げ出した]
鏡。鏡って、何。鏡があったら、どうしよう――!