[呪いはかけるのに成功したかに見えた。
いずれにせよ、効果が出るまで待っては、また飛んで逃げられてしまう]
とっておきいくよっ!
[呪の言葉を紡ぎ、意識を集中させ猫目石が強く光りを放つ]
「そのみ するどき むち そのみ こうそく なわ こえ おうじよ したがい あらわれ」
[声に応じるように、岩に埋め込んだ種が淡い光りを放ち魔力を発する。
それはいくつものイバラの蔓となり、岩を砕きながら伸びていき]
「こたえよ したがえ そのみ わがみ」
[イバラの蔓は意思を持つかのように、フーゴーに向かっていた]