[最後の力でこちらを見て笑うのに>>22、苦笑を浮かべて首を振る。
どんな言葉を尽くしても足りないから。どんな言葉を掛ければいいかわからなかったから。
イヴァンが倒れこむその時、目を閉じて、ただ祈る。
彼らの行く先に、せめて光があるようにと。
いつの間にか駆けつけていたユリアンの姿>>50を見つけたなら、やりきれない色を浮かべた表情で迎え。
エーファの震える声>>24を聞いて、やはりやりきれないというように息を吐く。
ユリアンがイヴァンの傍に跪き、誰にともなく呟くのに>>51小さく頷いて天を仰いだ]
ええ……これで、終わりです。
[何故わかるのかと聞かれたなら、答えずに苦笑だけを浮かべる。
『幻燈歌』を思い返せば、朧にその正体は浮かぶかもしれないが
護るものを失くした「影」は、ゆらりゆらりと揺らぐだけ。**]