こんなのはどーかな。かわいいだろ、ウチの幼馴染の作品なんよ。[そんな説明をしつつ。カウンターの奥、厳重に鍵のかかったガラス戸の奥のティアラの事を問われたなら]ああ……ごめんねぇ、あれは売り物じゃないんだ。真珠の細工が欲しいなら、知り合いの工房紹介してあげられるけど、あれを譲るのはカンベンねぇ。[苦笑しながらこう言って。やり取りの末、客が帰って行ったなら]……色んなのがいてるわ、ホント。[こんな呟きをぽつり、と漏らしていたとか]