人狼物語 ─幻夢─

62 空から降る星・魔獣の欠片


火炎学科1年 ハインリヒ

―丘陵エリア―

『あなた、おとこのひと……よね?わたしのこと……気持ち悪く、ない?……棒でつっついたり、しない?』

[道中、ハインリヒの肩の上に這い出てきたシチが、ゲルダに話しかけていた。]

『あなたは、こわくない人……?』

[先ほど話しかけてもらえたことで、気を許し始めているのだろう。こんなに他人に口を訊いているのは珍しいことだと思うから、ハインリヒの口元も思わず緩んだ。]

できれば仲良くしてやってくれ。
そいつ、まだまだ小ちゃいし、人見知りするからなあ。

[シチは人間の年齢に換算すると十に及ぶかどうかだろうか。訪ねられれば答えるが、そうでなければ自分から言いはしないだろう。
ロリコンおじさんという渾名もできる限り回避したいところだからだ。……相手はヘビだが。]

(89) 2010/12/20(Mon) 12:34:31

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