―湖畔エリア―
[正確な位置を確認しなかったため、目標には触れることができずにその向こう側へと着地。たっとすぐ体を回転させ相手をみた。
近付けばわかってはいたが、目視するとやっぱりティルで。
なんかもうここで押し付けなければ誰に押し付けるのかとそう判断し、低く唸り詠唱を始める。
土、水、樹は使いたくない。ならばとやはりと唱えるのは。]
『 きたのおう われのこえきき ほほえみて
いぶきかしたれ たまゆらに 』
[金文字が走りおえると、それらはゆらりと崩れ雲のような形を取る。
ゆらゆらと一旦は霧散するも、気がつけばティルの足元を狙い集まってくる。その足を氷つかせ、動きを止めようと。]