─しばらく時が経ち/ベッティの傍─
[ベッティへと向けた力は凝縮された球として彼女の傍に留まった。
何も無ければ一定時間の後に消滅するものだったのだが]
[突然周囲に持ち上がる黒い影。
その時ベッティは起きていたか、それとも眠っていたか。
どちらにせよ、黒い影は彼女へと襲い掛かり、飲み込もうとする。
しかし包まれてしまう直前、力の球が弾け飛び、圧縮されていた干渉の力が影の持つ力を均衡化しようと働きかけた。
その力は干渉した影が散り散りになり、残滓となってしまうまで残り。
役目を終えると、ふっと消えたことだろう]