「いまはおやすみ時のいとし子 巡る輪のうちこぼれし子 わたしの腕のうちにいるまは 皆と変わらぬいとしい子 世を彷徨いし時のいとし子 終わり無きを定められ 御魂の安らぎえられぬ子 今はおやすみただゆるやかに わたしの腕をはなれたようとも 変わること無きいとしい子」[響く歌は、彼が幼竜の頃に育ての母が歌ったもの。幼い器にあわぬ力と知識、記録に押し潰されかけた時、時竜に安らぎを与えたもの。だからだろうか、やや、苦しさを帯びていたその表情は。*ほんの少し、安らいで*]