― 集会所二階・個室 ―[さて、部屋に戻ったのは何時頃だったろう。子供は今までと少し違った様子で物言いたげにしていたが、付かず離れずの距離を自ら変える様子を見せなかった。先日と異なり部屋にまで入れたのは、蒼い花を片割れと認め始めたからか。ウェンデル自身にすら、わからない][夢と現の行き来を幾度か繰り返した後。盛る火とは異なる熱を覚えて、左腕を大気に晒す。花は肩口まで伸びている。胸まで。心の臓まで辿り着けば、どうなるのだろう。神学校では、そんなことは教えられなかったけれど]