人狼物語 ─幻夢─

62 空から降る星・魔獣の欠片


影輝学科3年 ヴィリー

─林エリア─

[ハインリヒの言葉は耳に入ったかどうか。高熱は意識を朦朧とさせる。術が止められてもしばらくは頭がくらくらした]

……ぅえ……あんべわり……。

[差し出された手はくらむ視界でぼんやり捉えたものの、左手を出しても何度か掠るだけで。ハインリヒの手を掴むにはしばらく時間を要した]

『全く、未だ召喚は安定して出来ぬと言うのに、何故やろうとするのであるか。
 貴様、これが手合わせでなくば死んでいるのであるぞ!』

…ティ…あだまさひんびぐ…。

[いつもの威勢無く、筆を持ったままの右手で額を押さえる]

ぅあ゛ー、やらいでまったでゃー。

[起き上がる直前、懐からひらりと「歯車」の複写カードが零れ落ちた]

(90) 2010/12/23(Thu) 23:29:35

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