……団長殿、それは。[痣というには色鮮やかなそれは、花を思わせるもの。伝承歌と照らし合わせたなら、それが何かにはすぐに理解が及ぶ] ……おとぎ話の『双花聖痕』……それが、この状況が伝承と合致する、という論拠ですか。[は、とため息が落ちる。団長が強固な意志を示す由縁がそれだというなら、これ以上何か言っても、と。心の内に湧き上がったのは、そんな思い、ひとつ。*]