―広間―[一先ず、与えられたナイフは遠慮なく受け取って、服の内側へ]不憫なことだ。[自分と同じ境遇におかれたらしき名前の羅列に一人ごちる。厨房のほうから微かに聞こえる声も、おそらくその中の誰かなのだろう。けれど、そちらには向かわず、荷物を置くため2階へと向かう]