[そうして、時を過ごしながら、時折窓の外に目を向ける。風は止むどころか酷くなる一方で、葉擦れの音に紛れて聞こえるのは吊り橋が軋む音だろうか。それについては敢えて口に出さず、皆が食事を終えた頃を見計らってハーヴェイに声を掛ける。食事の前に話していた一件について触れれば、快く了承を得られて食後のお茶まで済ませてから、書庫へと向かう。同行を願う者があれば、共に]― 食堂→書庫 ―